親しき仲にも礼儀あり

共同生活を始めてしばらくすれば気の合う仲間ができ、仲良く暮らせる距離感なども徐々にわかってくるようになります。今日は一人になりたいというなら自分の部屋で過ごすこともできるなど、プライバシーは守りつつも人と一緒に生活するという安心感や楽しさが味わえるのがシェアハウスなどでの共同生活の魅力です。でも、親しくなってくるとだんだんとお互いに決めていたルールもなあなあになってくることは良くあります。

親しくなればこれくらいいいだろうという甘えが出てきて、思わぬトラブルが起こる場合もあります。例えば共同スペースで食材などは所有者がわかるようにきちんと管理されているのに、友達なんだから使わせてもらおうという勝手な思いから相手のものを無断で使ってしまうのは使われてしまった方にとっては不愉快極まりないことだし、相手を信用できなくなってしまうかもしれません。いくら親しくなったとしてもどうしても使わせてもらいたいといった時には、事前に一言断るというのは最低限の礼儀です。そして使った後は元に戻すのは当然だし、ありがとうの一言を添えることも忘れないようにします。そしてお互い様という気持ちを持つことで相手に対する不満を軽くすることもできます。

コミュニケーションの注意点

家族以外と生活を共にしたことのない人が突然全く知らない人たちと一緒に暮らすようになれば、それまでは考えられなかったような様々な経験に出くわすものです。年齢も職業も出身地も全く違う人同士が一つ屋根の下で暮らせば、習慣や考え方価値観などもそれぞれなので、自分にとっては普通の事でも相手にとっては不快極まりない事というのも当然あります。そんな時に一方的に自分の価値観で判断して相手を責めたりすることはシェアハウスなどで共同生活を送る上では最もタブーとされることです。コミュニケーションを上手に摂ることで相手が何を考えていて、どんな価値観を持った人なのかを少しずつ確認しながら距離を縮めていくようにします。

他人とのコミュニケーションのとり方を学ぶという点ではシェアハウスなどでの共同生活ほど適したものはないかもしれません。他人とのコミュニケーションが苦手だという人でも、最初はうまくいかなくても相手のことを知りたいという思いと、相手に共感することを忘れずにコミュニケーションをとることで、徐々にお互いに心が通じる間柄を築けるようになります。複数の人間が同じ場所で生活するのですから、自分の主張ばかりでなく、まずは相手の立場に立って考えるという基本を忘れないようにすることが何よりも大切です。

一人暮らしと共同生活の違い

家族と一緒に生活していたころには食べ物の心配もないし家事もたまに手伝う程度で大方はやってもらえるのが当たり前だったという人でも、進学や就職のタイミングで親元を離れて自立した生活を送るという人が多くなります。初めての一人暮らしはワクワクする反面、慣れない環境の中でなかなか新しいネットワークを作ることができなかったり、家に帰って誰もいない生活があまりにもさみしくホームシックになってしまうという人もいます。アパートを借りて一人暮らしをする以外にはシェアハウスなどを利用してまったく知らない人々と共同生活をするという選択もあります。

今人気の高いシェアハウスというのは自分だけの個室スペースと共同生活を送る人たちがみんなで使う共同スペースからなっている住宅です。その細かな間取りなどは場所によって異なりますが、自分専用の個室はもちろん食堂や談話室などの共同スペースや、最近ではトレーニングジムのある大型シェアハウスもあります。共用部はプロが清掃してくれるのでいつでも清潔を保っていられるのが嬉しいです。みんなで一定のルールの下で生活するという点が一般的な一人暮らしとの大きな違いです。

都市部での女性の一人暮らしは安全面で不安が多いという人も、夜真っ暗な部屋に帰るのがむなしいという人も、シェアハウスなどで共同生活することでそれらの不安は解消することができます。ただし、一人暮らしの生活はすべてを自分のペースで行うことができますが、共同生活では一緒に生活する人たちとうまく折り合いをつけて生活していかないと時には深刻なトラブルに発展する心配もあります。